丈夫で美形なボックスカルバートが完成しました(最終レポート)
土木部の山岸です。桜の開花と共に4月に入り、昼間は暖かく朝晩は冷え込み寒暖差が大きな季節ですが体調管理には、気を付けましょう。
さて、現場の報告ですが写真のような「丈夫で美形なボックスカルバート」が完成しました。空中から撮影した写真(B)を見ると、「白い紙飛行機」のように見え今にも離陸しそうです。
ボックスカルバートの工事は、昨年、9月頃から本格的に工事を始め先月、3月に完成することができました。
施工にあたっての課題は、コンクリート打設後に有害なひび割れが発生しないよう品質の確保でした。この課題を克服するため前回のレポートで報告させていただきましたがマスコンクリート対策と凍害対策でした。施工後の調査で有害なひび割れは無く必要な強度も満足していました。
工事の完成後、発注者である国土交通省北勢国道事務所様の検査を受け、無事に引き渡しをさせていただきました。
なお、本工事では安全対策に万全を尽くし、コロナ感染症や熱中症、日々の安全管理を徹底し工事関係者一同、無災害でした。また、工事周辺及び関係者の皆様には、ご協力を頂きました事に感謝申し上げます。
これで本工事の担当は、終了となりました。私は、社会人1年生として初めて工事の現場に携わり、開始から完成まで、工事の流れなど色々経験させて頂きました。この経験を次の現場でも活かし、まだまだ分からないことが沢山あるのでその都度、学んでいきたいと思っています。
これにて本工事のレポートは終了となります、ありがとうございました。ご安全に!
レールと台車を使用して、とっても重いプレキャスト水路を据えました
土木部の山岸です。梅の花が咲き始めましたが、まだまだ寒い日がありますので体調管理は、しっかりしたいと思います。
さて、現場の報告ですが先月、打設したボックスカルバートの内空断面にU型水路(プレキャスト製品)を据える(写真A)作業を行いました。本施工は、特殊なため良い経験になり、次の二点が特に勉強になりました。
① U型水路の1基の重量は、3.5トンと重く大型クレーンを使用(写真B)したこと。
② ボックスカルバートの内空断面に水路を据えるには、クレーンでの直接据付けは、困難であるため「レールスライド工法」を採用したことです。本工法は、レールを並べ台車の上にU型水路を乗せ(写真C)、小型のウインチで横引きしジャッキを使って順番に据えていく工法です。(写真D)
一般に「レールスライド工法」の利点は、レール上の台車を使うので、騒音・振動の心配が少なく使用機械がコンパクトなので狭小な現場条件などに対応できることです。
今回の工事では、20数個のU型水路を据え付ける必要があり、水平性・方向性などの精度が求められ品質・出来形・出来映えに留意しました。また、新設BOXを傷つけてはいけないので、U型水路が移動中にバランスを崩さないよう慎重に作業を行いました。
以上で今月のレポートを終わります。ご安全に!
コンクリート打設が完了しました
土木部の山岸です。新年明けましておめでとうございます。
新年が明けてもまだ冷え込む時期ですので新型コロナウイルス、インフルエンザには気を付けてください。
さて、現場の進捗ですがボックスカルバートのコンクリート打設を残り2ブロック行い無事終了しました。打設工法は、前回1ブロックと同様のポンプ打設です。ポンプ車の配管を経由してコンクリートを圧送し打設する工法でブーム式を使っています。(写真A)
現場条件からコンクリート打設後の凍害に留意する必要がありましたので保温養生(ジェットヒーターなどを使用)を行いました(写真B)。凍害は、構造物の強度・水密性・耐久性の低下など品質に影響するためです。
<ボックスカルバート>
また、本工事のボックスカルバートは、マスコンクリートです。聞き慣れない言葉ですがコンクリート構造の部材断面が大きくなると、打設後に水和熱による内部温度の上昇が生じコンクリート内部と外部との温度差が大きくなり、温度応力に起因するひび割れの発生が危惧されます。このひび割れをいかに抑制するかが現場での課題となります。 本工事では、打設前に「温度応力解析」を行いました。図-1は、解析で得られた一例であり注意すべき部材などを事前に把握し作業を進めました。
以上で今月のレポートを終了します。 ご安全に!!!
主要な工事が始まりました
11月18日は、「土木の日」です。この日に因んで土木部のレポートを紹介します。
このレポートは、「築土構木」が語源と言われている土木事業の建設生産を通じて当社技術者のスキル向上を目指し努力した事など紹介するものです。
本工事は、国土交通省北勢国道事務所様から発注された国道475号東海環状自動車道(名古屋市を中心とした環状道路の建設事業)の西側における区間の工事を受注しました。
本工事の主要な建造物は、鉄筋コンクリート構造のボックスカルバートと地盤改良(自走式地盤改良機を使用)です。本レポートは、この2工種についてご紹介します。
① ボックスカルバート
・直径が異なった多数の鉄筋を加工し組み立てました。(写真(A))
・その後、コンクリート車を手配しポンプ打設しています。(写真(B))
② 地盤改良(自走式地盤改良機を使用)
・建設発生土の有効利用のため軟弱土を固化材で混合攪拌しています(写真(C))
・自走式地盤改良機(本体)です。(写真(D))
近隣の皆様には工事期間中、ご不便をおかけする場合があるかと思いますがよろしくお願いします。また、コロナ感染症対策及び工事の安全に万全を尽くし完成を目指しています。