K係長:入社して12年になります。
H部長とは、3~4年前に異動してきて以来の付き合いです。
これまで一通りの経験は積んできたのでベテランのうちに入ると思いますが、部長にはまだまだ教わることが多いです。
部長のことは「鬼。悪魔。でも時々、神・・・」というのは冗談ですが(笑)、厳しくもあり、親のような存在だと思っています。
H部長:ひどいなぁ(笑)。
K君はとても明るくて、素直な性格が素晴らしいと思います。
建築の仕事は、失敗も含めて自分で経験してみないと分からないことが多い。失敗してもくじけずに、受け入れていく力があると思います。
K係長:時々、厳しくダメ出しされる時もありますが、H部長はきちんと正しく説明してくれるので多少、キツイ言い方でも受け入れられているのだと思います。
H部長:「お前ならできる」と信じていることは任せるようにしています。
よい監督になるためには一定の負荷は必要不可欠。失敗してもいいから「安心してチャレンジしてこい」と言いたい。
K係長:監督の仕事は経験しないと分からないことが多いのは本当だと思います。
一度、床の高さを間違えて、コンクリートを全部はつった(剥がした)という大失敗もありました。
H部長:そんな失敗も予算のうち。
「一生懸命やった結果だから、しゃあない」と思っている。次に同じ失敗を繰り返さないように成長してもらえればと。
K係長:H部長のところに来て、仕事に対する着目点が変わったなという実感はあります。
一緒に現場を見ながら説明してもらったので、抑えるべきポイントがようやく分かってきたという感じです。
これからも指示されたポイントは確実に改善できるようになりたい。
そして、建物が完成した時、手直しがなるべく少なくなるように成長したいです。
H部長:監督は段取りをするだけではダメ。
いろいろ技術力も知識も高めていかなければなりません。
「なぜそうなるのか?」よく考えてほしい。そして、信念をもってチームをまとめていく交渉術も身につけてほしいですね。
K係長:会社の良いところは、職場の皆さん全員、フレンドリーなところ。
ミスしても言いやすい、相談に乗ってくれる土壌があると思います。社長にさえも若手から意見できるほどです。
そして若手社員同士の結束力が強く、お互いに励ましあう仲間がいるところです。
H部長:私も若者の意見が言いやすい環境というのは同感です。
部署間の隔たりがあまりなく、風通しの良いところは働きやすいところではないでしょうか。
K係長:ゼネコンの監督は、元気に挨拶できる人なら誰でもできる仕事だと思います。
良い意見も、また悪い意見も受け入れて、他者のやり方を認められる、広い視野をもった人がいいですね。
H部長:建築の仕事は、自分が作ったものが形になって残る仕事です。モノづくりが好きな人にはとても魅力ある仕事だと思います。
少々、打たれても、へこたれない強さがあれば誰でもできます。はじめは自分も分からないことばかりでした。
無我夢中でやりながら、そして皆さんに助けてもらいながら何とかなっているという感じです。
まずは経験してみる。失敗したら繰り返さないよう、一緒に成長していきましょう。